JavaScript を実行する
JavaScript を利用してアプリケーションを開発する人の恐らく大部分の方は、Web アプリケーションを開発するのが主な目的と思います。
さらに、「JavaScript を Web アプリケーションの開発に使う」と言う場合、ほとんどの場合は、クライアントサイドスクリプトのためであるのが現状です。
ですから、「JavaScript の実行環境はブラウザである」 と考えてしまってよい場合がほとんどでしょう。
ここではあえて、JavaScript はブラウザ上で走るだけではありませんよ、ということの説明のため、いくつか JavaScript のインタープリター・実行環境を紹介します。
Windows Script Host
Windows には Windows Script Host (WSH) というモジュールがあり、これによって VBScript や JavaScript を実行することが可能です。
WSH は WScript.exe または CScript.exe に実装されており、前者が Windows ベースアプリケーションとして、後者がコマンドラインプログラムとして実装されています。
例えば次のスクリプトを hello.js とします。
function foo(i, j) {
return i+j;
}
WScript.Echo("Hello!");
WScript.Echo( foo(2,3) );
Cscript を利用すると、コマンドラインから次のように実行できます。
> CScript hello.js Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.8 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. Hello! 5
JSDB
JSDB はクロスプラットフォームの JavaScript スクリプトシェルです。
>jsdb js>var i = 123; js>var j = 456; js>i+j 579 js>writeln('Hello, world!'); Hello, world!
JSDB 標準で豊富なライブラリが付属しており、例えばデータベースインターフェイス、XML パーサーとしても利用可能です。